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映画「おくりびと」 

 この連休中にやっとDVDを借りて見た。これまでもテレビ放映などで観るチャンスはあったのだが、CMに邪魔されずにちゃんと見たいと思い(実際一番面白い箇所がカットされていたという)、いままで見ていなかった。
 冒頭で主人公は楽器を売った時に「今まで自分の夢だと思っていたものは、実は夢ではなかったのだ」と語る。これが、捨てられた蛸の間延びした姿と重なり、一種あきらめに似た主人公の切ない「この先どーやって生きてこう…?」という心の内をよく表現できていると思う。ここで彼は一度死んでしまうのである。
 納棺師という仕事にはじめ抵抗をおぼえていた彼は、しかし、映画の最後では、「ここで生きる」「これで生きる」「ともに生きる」と決心する。この確信のようなものがじわりと伝わってくる構成が何とも良い。彼は納棺という、死んだ人間にもう一度光を、尊厳を与える仕事を通じて自分自身を取り戻すのだ。
 懐かしい人との邂逅もあり、自分のそれまでの人生とこれからの人生を静かに、しかし正面から、きちんと受け止め受け入れる。その姿が何とも印象的だった。
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[ 2011/05/10 22:05 ] TB(0) | CM(0)
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■このブログについて:
 「科学と芸術、そして人間。」をテーマに、さまざまなものごとについて考えるブログです。特定の領域というよりも、領域と領域どうしの境界面のそのたたずまいに焦点を当て、張り過ぎず緩め過ぎず可能な限りバランスのとれた考察を深めることをめざしています。

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◆管理者プロフィール:
 1976年生まれ。東京都在住。自称、逍遙学派。歩きながら考えることで何かが見えてこないかと、今日も歩きながら考えている。このブログも文章のほとんどを、歩きながら携帯電話にて入力し、推敲を重ねている。

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