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映画「Golden Slumber」 

 ある普通の男の「不可逆的転落」の軌跡。
 
 世の中には、表の世界と裏の世界がある。主人公は冒頭からあっけなく裏の世界に落ち込んでしまう。もう表の世界に戻ることはできない。が、実はもう一つ絶対に落ち込んではならない場所がある。
 ジ・エンド=死。つまり、絶対に死んではならないのだ。
 主人公は裏の世界(殺人鬼との交流、路地裏、雨水管、整形手術)で這いつくばりながら懸命に「生きる」。友人が死ぬ前に主人公に向かって投げた、「無様な姿さらしてもいいから 逃げろ 生きろ!」という言葉に後押しされながら。

 懸命に逃げて逃げて逃げて、生きる。絶対に死なない。
 この映画はつまりは私たち人間の人生の縮図なのだ。

 「Golden Slumber=黄金のまどろみ」とは、必死に這い回るしかない私たちに与えられた、束の間の休息のこと。それがたとえもう戻ることはできない学生時代のことだったとしても(そしてそれが打ち上げ花火のように束の間の輝きだったとしても)、いつも振り返ることのできる、立ち戻ることのできる原点のことなのである。
 この映画はそんな自分にとっての「Golden Slumber」とは何かを思い出させてくれる。

〈メモ1〉「病院」というのは表と裏の世界をつなぐ結節点として機能する場所なのだなと思った。
〈メモ2〉原作、脚本に比べて、映像としてもう少し面白いほうが良いと思った。

■「ゴールデンスランバー」監督:中村 義洋 原作:伊坂 幸太郎
[ 2010/02/16 19:39 ] TB(0) | CM(0)
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 「科学と芸術、そして人間。」をテーマに、さまざまなものごとについて考えるブログです。特定の領域というよりも、領域と領域どうしの境界面のそのたたずまいに焦点を当て、張り過ぎず緩め過ぎず可能な限りバランスのとれた考察を深めることをめざしています。

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◆管理者プロフィール:
 1976年生まれ。東京都在住。自称、逍遙学派。歩きながら考えることで何かが見えてこないかと、今日も歩きながら考えている。このブログも文章のほとんどを、歩きながら携帯電話にて入力し、推敲を重ねている。

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