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多機能の美しさ 

 数学者秋山仁氏が講師の、教育テレビ高校講座「基礎数学」。とある回のタイトルは「職人の知恵」だった。数学&職人という非常に面白く奥深い取り合わせである。
 番組ではまず《大工さんの知恵》として、「金尺」という、直角に曲がった定規が登場する。この道具を使えば、切り出された材木の「直径」「中心点」「円周の長さ」、そしてさらに、その材木から切り出される最大の角材の「一辺の長さ」までが正確に割り出すことができる。
 次に《酒屋さんの知恵》として「六合升」が登場。この六合升は「六合」だけではなく「一合」「二合」「三合」「四合」「五合」「六合」を、酒を樽から一度汲み上げるだけでそれぞれ計量できる。もちろん升には目盛りはついていない。升の形状そのものが、その見た目だけでは分からない多くの機能を与えているのだ。
 切り出されたばかりの材木や、樽に入った酒という、いわば《乱雑》な量から、たった一つの単純な道具を介すことで、商品化・規格化可能な量が正確に計り取られる。
 例えば「万能升問題」など現代数学の研究分野にも通じ、多機能でありながらそれがすべて単純なカタチに纏められ、あるいはむしろカタチの後ろに多機能が、そっとひそんでいる。そんな道具に「心地よい潔さ」を感じずにはいられない。

※なお、6合升の具体的な使い方については、「多機能の美しさ 続編」にて図を使って説明しているので、参照のこと。

-----Zoom In Zoom Out-----

NHK高校講座 数学基礎 第21回「職人の知恵」
http://www.nhk.or.jp/kokokoza/suugakukiso/2006/study21/index1.html
番組の動画はこちらから

■「デザインにひそむ〈美しさ〉の法則」
木全 賢 (2006/12/16)
ソフトバンククリエイティブ
[ 2007/09/25 22:36 ] TB(1) | CM(0)
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 1976年生まれ。東京都在住。自称、逍遙学派。歩きながら考えることで何かが見えてこないかと、今日も歩きながら考えている。このブログも文章のほとんどを、歩きながら携帯電話にて入力し、推敲を重ねている。

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