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「外套」ニコライ=ゴーゴリ 

 「ついぞどこかの夜会で彼の姿を見かけたなどということのできる者は、誰一人なかった。心ゆくまで書きものをすると、彼は神様があすはどんな写しものを下さるだろうかと、翌日の日のことを今から楽しみに、にこにこほほえみながら寝につくのであった。」

 「彼は束の間も自分の肩に新しい外套のかかっていることが忘れられず、何度も何度も、こみあげる内心の満足からにやりにやりと笑いをもらしさえした。たしかに好いところが二つあった――一つは温かいことで、今一つは着心地のいいことである。」

 その人にとって、"写筆の仕事"とは何か。"外套"とは何か。
 その人の内的な、大切な、深い「悦しみ」は、なかなか外からでは窺い知ることはできない。けれどもまた、その人の内的世界がどのように豊かで繊細なものであろうと、僅かな外的要因により、人というものは案外簡単に「変わって」しまうものなのだ。


外套・鼻 (岩波文庫)外套・鼻
岩波文庫
ニコライ=ゴーゴリ


[ 2008/08/09 13:04 ] TB(0) | CM(0)
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■このブログについて:
 「科学と芸術、そして人間。」をテーマに、さまざまなものごとについて考えるブログです。特定の領域というよりも、領域と領域どうしの境界面のそのたたずまいに焦点を当て、張り過ぎず緩め過ぎず可能な限りバランスのとれた考察を深めることをめざしています。

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◆管理者プロフィール:
 1976年生まれ。東京都在住。自称、逍遙学派。歩きながら考えることで何かが見えてこないかと、今日も歩きながら考えている。このブログも文章のほとんどを、歩きながら携帯電話にて入力し、推敲を重ねている。

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